「整体院 ○○市」「カフェ ○○駅」のように地域名と業種を組み合わせて検索する人は、今すぐ近くのお店を探しています。この「地域名+業種」の掛け合わせキーワードで検索された場合、見込み客が直接あなたのホームページにたどり着きます。
大手チェーンや有名サイトが上位を独占しやすいビッグキーワードとは違い、「地域名+業種」は個人店・小規模事業者が比較的勝ちやすい領域です。そのために必要なのは特別な技術ではなく、ホームページに正しい情報を正しい場所に書くことです。
この記事では、「地域名+業種」で検索されるためにホームページでやること5つを手順で解説します。今日から着手できる内容にしぼっています。
- 地域名と業種は「テキスト」でホームページに書くことが基本
- タイトル・本文・住所の3カ所が特に重要で、画像の中に書いてもGoogleには伝わらない
- Googleビジネスプロフィールとホームページは連携させると相乗効果がある
「地域名+業種」で検索されるとはどういうことか
地域名と業種の掛け合わせキーワードで上位に表示されると、そのキーワードで検索したユーザーがホームページに直接アクセスします。
たとえば「新宿 整体院」と検索したユーザーは、今すぐ新宿で整体を探しています。「渋谷 カフェ ランチ」と検索したユーザーは、昼ごろに渋谷でランチできるカフェを探しています。このようなキーワードで検索されると、予約や来店に直結するユーザーがホームページに訪れます。
なぜ「地域名+業種」は個人店が勝ちやすいのか
「整体院」「カフェ」「美容室」のように業種だけのキーワードは、全国規模の大手や比較サイトが上位を独占しています。新しいホームページがここに割り込むのは難しい状況です。
一方、「渋谷 整体院」「下北沢 カフェ」のように地域名を加えると、検索する人数は減りますが、競合サイト数も一気に減ります。そこに地域密着の個人店・小規模事業者が入り込む余地が生まれます。
さらに「渋谷 腰痛 整体院」「下北沢 ランチ 1000円 カフェ」のように、地域名と業種に加えてサービスの特徴を足すと、競合はさらに薄くなります。この「業種×地域×サービス」の掛け合わせが、新しいホームページでも検索上位を狙える方法です。
Googleマップ表示(MEO)とホームページSEOの違い
「地域名+業種」で検索すると、Googleマップが大きく表示されることがあります。これはMEO(マップエンジン最適化)と呼ばれ、Googleビジネスプロフィールの登録で対応します。
ホームページの検索結果表示(SEO)は、マップの下に出るリスト形式です。MEOとSEOは別々の対策が必要ですが、互いに連携させると相乗効果が生まれます。この記事ではホームページ側の施策を中心に解説し、Googleビジネスプロフィールとの連携についても触れます。
ホームページでやること5つ

具体的な施策を5つ順番に解説します。すべてを一度にやる必要はありません。まず①から着手して、少しずつ整えていくことをおすすめします。
① ページのタイトルに地域名・業種・サービスを入れる
Googleが最初に読む情報はページのタイトルです。ここに地域名と業種が入っていないと、どの地域のどんなお店なのかGoogleに伝わりません。
ホームページのトップページのタイトルの書き方の例を示します。
- NG例:「○○整体院|ようこそ」
- OK例:「新宿の腰痛専門整体院|○○整体院(新宿区○○町)」
タイトルには「地域名+特徴+業種+店名」の順番で入れると、検索意図に合わせやすくなります。文字数は30〜35文字以内を目安にまとめましょう。それ以上長くなると検索結果に全部表示されないことがあります。
サービスページやブログ記事にも同じ考え方を使えます。たとえば「肩こり 新宿 整体」「産後骨盤 新宿区 整体院」のように、ページごとに異なる地域×サービスの組み合わせを狙うと、複数のキーワードでヒットするチャンスが増えます。
② 所在地の情報をテキストで書く
Googleはテキストを読み取りますが、画像の中に書かれた文字は読み取れません。お店の住所・最寄り駅・地域名を画像やバナーの中だけに書いていると、Googleがその情報を認識できず、地域検索に引っかかりません。
以下の情報は必ずテキストとしてページに書いてください。
- 住所(「東京都新宿区○○町○-○-○」のような正式な形式)
- 最寄り駅と徒歩分数(「JR新宿駅東口から徒歩5分」のように)
- 営業時間・定休日
- 電話番号(スマホからタップで発信できるリンク形式が理想)
これらの情報をページの下部(フッター)とお問い合わせページの両方に載せると、どのページから来たユーザーにも住所が目に入ります。また、Googleがこの情報を「このサイトは○○にあるお店のサイト」と認識しやすくなります。
スマートフォンでの表示も確認しておきましょう。スマホから地域名+業種で検索するユーザーが多いため、スマホで住所や電話番号が見やすいかどうかが来店に直結します。
③ 業種と地域を組み合わせた内容のページを作る
「地域名+業種+サービス」で検索するユーザーは、具体的な悩みや目的を持っています。その悩みや目的に答えるページを作ることで、検索から来たユーザーが「このお店だ」と感じてくれます。
効果的なのはブログや施術・サービス紹介ページを活用することです。
- 整体院:「新宿で腰痛に悩んでいる方へ」「産後の骨盤矯正なら新宿○○整体院」
- カフェ:「下北沢でひとり作業できるカフェを探している方へ」「子連れでも入りやすい下北沢のカフェ」
- 美容室:「渋谷でショートカットが得意な美容室を探している方へ」「渋谷駅から徒歩3分の美容院」
- 士業:「世田谷区の相続手続きを税理士に相談したい方へ」「世田谷区の起業・法人設立のサポート」
このようなページは月に1本程度のブログ記事として追加していくだけでも効果があります。毎回違う業種×地域×サービスの組み合わせをテーマにすると、ヒットするキーワードのバリエーションが広がります。
④ Googleビジネスプロフィールとホームページを連携させる
Googleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)はMEO対策の中心ですが、ホームページとセットで使うと相乗効果があります。
連携させるためにやることは2点です。
Googleビジネスプロフィール側:登録時に「ウェブサイト」欄に自店のホームページURLを入力する。住所・カテゴリ・電話番号が正確であることを確認する。
ホームページ側:フッターやお問い合わせページに「Googleマップで見る」リンクを設置する。ビジネスプロフィールとホームページの住所・店名・電話番号を完全に一致させる(名前の表記ゆれや住所の省略は不一致になる)。
住所や電話番号の表記が「Googleビジネスプロフィール」と「ホームページ」と「SNS」でバラバラだと、Googleがどの情報が正しいか判断できず、信頼スコアが下がります。3カ所を同じ表記で統一することが大切です。
Googleビジネスプロフィールの登録や口コミ対応については、「Googleの口コミを増やすお願いの仕方(例文付き)」もあわせてご覧ください。
⑤ 定期的にページを更新または追加する
ホームページを一度作ったまま放置すると、Googleが「更新されていないサイト」として評価を下げることがあります。特に地域名+業種での上位表示を狙う場合、同じ地域・業種で更新頻度の高い競合サイトがあると不利になります。
更新のハードルを下げるために、以下のいずれかから始めてください。
- 月1回のブログ記事(業種×地域×悩みの掛け合わせをテーマにする)
- 季節ごとのキャンペーンや営業時間変更のお知らせ
- スタッフ紹介・施術メニューの追加・料金改定の告知
毎月長い記事を書く必要はありません。「新宿の整体院でゴールデンウィーク中も通常営業しています」のような短いお知らせページでも、ページが増えることで検索にヒットする窓口が広がります。
定期更新の具体的な方法については、「ホームページに最低限載せるべき5つの情報」の記事で、まず土台となる情報の整え方を確認してみてください。
- タイトル・住所・Googleビジネスプロフィールの3カ所に地域名・業種を入れることが基本
- ページ内の情報は必ずテキストで書く(画像内テキストはGoogleに読まれない)
- 月1本のブログ更新が、検索でヒットする窓口を増やし続ける
業種別:地域名の入れ方の具体例
業種によって「地域名をどこにどう入れるか」のポイントが変わります。自分の業種に近いケースを参考にしてください。
整体院・接骨院・治療院
「○○市 整体院」「○○駅 腰痛 整体」のように、地域名+症状+業種の掛け合わせが有効です。症状ページ(腰痛・肩こり・産後・スポーツ障害など)を地域名入りで作ると、複数のキーワードで上位を狙えます。
施術ページのタイトル例:「新宿で腰痛を改善したい方の整体|○○整体院(新宿区○○町)」
整体院のホームページ全体の構成については、「整体院のホームページで予約が増える問い合わせボタンの置き方」も参考にしてください。
カフェ・飲食店
「○○駅 カフェ ランチ」「○○市 テイクアウト コーヒー」など、来店シーンに合わせたキーワードが有効です。メニューページに地域名と価格帯を入れると、「○○駅 1000円以内 ランチ」のような具体的な検索にヒットします。
メニューページのタイトル例:「渋谷のランチ・定食メニュー|1,000円以内|○○カフェ(渋谷駅徒歩2分)」
美容室・ネイルサロン
「○○駅 美容室 ショート」「○○市 ネイルサロン 安い 学生」のように、地域名+得意なスタイルや価格帯の掛け合わせが有効です。スタッフ紹介ページに担当者の得意なスタイルと地域名を入れると、指名予約につながるキーワードも拾えます。
スタッフページのタイトル例:「渋谷で縮毛矯正を得意とするスタイリスト○○のご紹介」
美容室のホームページ構成については、「美容室のホームページに最低限必要なページ構成」で詳しく解説しています。
士業(税理士・行政書士・社会保険労務士)
「○○市 税理士 相続」「○○区 社労士 就業規則」のように、地域名+業種+業務内容の掛け合わせが有効です。業務ごとにページを分けて地域名を入れると、相談内容に合った検索にヒットします。
業務ページのタイトル例:「世田谷区の相続税申告・対策なら○○税理士事務所(世田谷区○○町)」
よくある失敗3つ

地域名+業種での検索対策をしているつもりで、実はGoogleに伝わっていないケースがあります。自分のホームページに同じ問題がないか確認してください。
地域名を画像の中に書いている
ホームページのトップ画像やバナーに「○○市の整体院です」と書いても、Googleはその文字を読み取れません。地域名はテキストとしてHTMLに書かれていなければ検索対象になりません。地図画像に住所を入れた場合も同様です。画像とは別に、テキストでも住所を書いておくことが必要です。
地域名が多すぎてバラバラになっている
「渋谷・新宿・代々木・恵比寿も対応」のようにサービスエリアを広くアピールしたくなることがありますが、地域名を詰め込みすぎると「どの地域のお店なのか」Googleが判断しにくくなります。まず自分のお店の住所がある「1つの地域名」で集中して対策し、実際の来店圏に合わせて徐々に広げるほうが効果的です。
Googleビジネスプロフィールだけに頼ってホームページを放置している
Googleビジネスプロフィールはマップ表示(MEO)に強い一方、情報量に限りがあります。サービスの詳細・料金・スタッフ紹介・ブログなど、ユーザーが予約前に知りたい情報はホームページの方が充実させやすいです。また、ホームページからの問い合わせ件数やどのページで離脱したかなどのデータも取れます。Googleビジネスプロフィールとホームページは、どちらか一方ではなく両方整えることが、地域検索で安定して露出するための方法です。
問い合わせが来ないホームページの原因とその改善策については、「問い合わせが来ないホームページによくある原因」も参考にしてください。
よくある質問
地域名+業種で検索上位に入るまで、どのくらいかかりますか?
ホームページが新しい場合、Googleにインデックス(認識)されるまで数週間〜数カ月かかることがあります。インデックスされたあとも、順位が安定するまで3〜6カ月程度を見ておくのが現実的です。まずGoogleサーチコンソールにサイトマップを登録してURLをリクエストし、インデックスの進行を確認しながら施策を続けましょう。
地域名はどこに何回入れればよいですか?
必ず入れるべき場所はページタイトル・導入文・住所(フッター)・お問い合わせページの4カ所です。回数は意識するより「住所や地域の話をするときに自然に書く」ほうが読みやすいページになります。キーワードを詰め込みすぎると読みにくくなり、検索評価が下がる場合もあります。
複数の地域にまたがってサービス提供していますが、どうすればよいですか?
サービスエリアが複数の場合は、ページを地域別に分けることが効果的です。たとえば「渋谷の出張整体」「新宿の出張整体」のように地域ごとにページを作り、それぞれのページのタイトルと内容を地域に合わせます。1つのページに複数の地域名を詰め込むより、ページを分けたほうが各地域での検索にヒットしやすくなります。
ホームページがない場合、Googleビジネスプロフィールだけでも地域検索に出られますか?
Googleマップでの表示(MEO)はGoogleビジネスプロフィールだけでも可能です。ただし、ホームページがないと問い合わせ前に料金・スタッフ・詳細情報を見たいユーザーが離れやすくなります。1ページの簡単なものでも、ホームページを合わせて用意することをおすすめします。
ホームページのドメインを取得した直後でも地域名で検索されますか?
新しいドメインのホームページはGoogleに認識されるまでに時間がかかります。Googleサーチコンソールにサイトマップを送信してインデックスを促し、地域名+業種をタイトルや本文に正確に入れておくことで、インデックス後の上位表示の速度が変わります。Googleビジネスプロフィールと連携させておくと、ホームページのインデックスを待たずにマップ表示は先行できます。