飲食店でメニュー表の見せ方を工夫し注文を増やすには、まず視線の流れに沿っておすすめメニューを配置し、価格の見せ方を整理することが有効です。
結論:メニュー表はレイアウトとおすすめの出し方次第で、お客様が高単価メニューやセットメニューに目を留めやすくなります。位置・価格表示・写真の使い方を整理することが、客単価の底上げにつながる工夫です。
飲食店でメニュー表を見直すべきサインとは
客単価が伸び悩む飲食店の多くは、メニュー表の並び順や価格の見せ方が、実際にお客様が注文しやすい形になっていません。以下のいずれかに当てはまる場合、レイアウトを見直す余地があります。
メニュー表でよく見られる課題
- 看板メニューや利益率の高い料理が、表紙や見開きの端など目に留まりにくい位置にある
- 価格と料理名だけが並び、写真や一言説明が少なく比較しづらい
- 単品注文が中心で、セットメニューやサイドメニューへの案内がない
- 品数が多く、お客様が選ぶまでに時間がかかっている
注文を増やすメニュー表のレイアウトの型
飲食店のメニュー表で注文を増やすには、お客様の視線が最初に届く位置におすすめメニューを配置し、価格の見せ方を工夫することが効果的です。
視線が集まりやすい位置に看板メニューを置く
見開きページの右上や中央上部は視線が集まりやすいとされる位置で、いわゆる「ゴールデンゾーン」と呼ばれます。ここに看板メニューや粗利の高いメニューを配置すると、目に留まりやすくなります。
松竹梅の3段階で価格帯を選びやすくする
同じジャンルの料理を松・竹・梅のように3段階の価格帯で並べると、お客様は真ん中の価格帯を選びやすくなる傾向があります。中心となる価格帯に利益率の高いメニューを置くと、価格帯の比較がしやすいメニュー表になります。
| 価格帯 | 役割 | 配置の考え方 |
|---|---|---|
| 梅(下位) | 入りやすさの目安 | 単品や小サイズなど手に取りやすい価格 |
| 竹(中位) | 選ばれやすい主力 | 利益率の高いセットや人気メニュー |
| 松(上位) | 比較対象・特別感 | コースや上位グレードのメニュー |
おすすめメニューの見せ方と出し方のコツ
おすすめメニューは、写真と一言コメントを添えて他のメニューと区別すると、お客様の目に留まりやすくなります。
写真とキャッチコピーの使い方
料理写真はメニュー表全体で使いすぎると、どれが一押しか分かりにくくなります。看板メニューや利益率の高いメニューに絞って写真を載せ、「店主おすすめ」「数量限定」などの一言を添えると、他のメニューとの違いが伝わりやすくなります。
スタッフの案内とメニュー表を連動させる
- メニュー表に「まず一品」「〆に一杯」のような目印を付け、スタッフが声をかけやすくする
- ドリンクやサイドメニューのページを料理のページの近くに置き、追加注文につなげる
- 季節限定メニューは差し込みページやPOPで独立させ、見落とされにくくする
メニュー表レイアウトのビフォーアフター比較
メニュー表のレイアウトを見直す際は、変更前と変更後で何を変えるのかを整理すると、改善の狙いが分かりやすくなります。
| 見直し前によくある状態 | 見直し後の工夫 |
|---|---|
| 看板メニューが他のメニューと同じ扱いで並んでいる | ゴールデンゾーンに看板メニューを移動し、写真を添える |
| 価格だけが縦に並び、比較しにくい | 松竹梅の3段階で並べ、中心の価格帯を目立たせる |
| サイドメニューやドリンクのページが料理のページと離れている | 関連するページを近くにまとめ、追加注文を案内しやすくする |
この整理を踏まえてメニュー表を作り直すと、どのメニューをお客様に見てもらいたいかが店側でも明確になります。
Canvaなど無料デザインツールでメニュー表を自作する手順
メニュー表は、Canvaのような無料デザインツールを使うと、印刷を外注する前に自分で試作しながらレイアウトを調整できます。
- Canvaや同種の無料ツール(Adobe Expressなど)で、メニュー表用のテンプレートを選ぶ
- 看板メニューをゴールデンゾーンの位置に仮配置し、写真を差し込む
- 同じジャンルの料理を松竹梅の3段階に並べ替え、価格を書き込む
- スマートフォンの画面と印刷したものの両方で見え方を確認する
- スタッフや常連のお客様に試作を見てもらい、選びやすさの感想をもらう
試作の段階でレイアウトを固めてから印刷会社に発注すると、修正のやり取りを減らしやすくなります。
価格表示で気をつけたいポイント
日本国内の飲食店では、消費税法に基づき、税込価格で表示する「総額表示」が原則として求められています。メニュー表を作り直す際は、税抜価格だけを大きく見せるようなレイアウトにならないよう注意が必要です。
総額表示以外に確認しておきたい点
- 写真と実際の提供量に大きな差がないか
- 期間限定メニューの価格や提供期間が、メニュー表とPOPで食い違っていないか
- セットメニューの内容や追加料金の条件が分かりやすく書かれているか
現場で見られるメニュー表改善の傾向
メニュー表の相談でよく見られるのは、看板メニューが表紙や巻末など目立たない位置に置かれたままになっているケースです。位置と写真の使い方を見直しただけで、お客様から「これ何ですか」と聞かれる機会が増えたという声も聞かれます。効果の出方は店舗の客層や業態によって差があるため、レイアウトを変えたら一定期間注文の様子を見ながら微調整することをおすすめします。
よくある質問
メニュー表を新しく作り直す費用の目安はありますか?
印刷会社に外注するか、店舗で用意したプリンターで作るかによって費用は大きく変わります。まずはCanvaなど無料のデザインツールで試作し、レイアウトを固めてから印刷を依頼すると、修正のやり取りを減らしやすくなります。
個人店と大型店でメニュー表の作り方に違いはありますか?
品数が少ない個人店では、ゴールデンゾーンに看板メニューを集中させるだけでも整理しやすくなります。品数が多い大型店やチェーン店では、ジャンルごとにページを分け、各ページで松竹梅の型を繰り返す構成が選びやすさにつながります。
Canva以外にメニュー表作りに使えるツールはありますか?
Canva以外にも、Adobe ExpressやCanvaと同系統の無料デザインツールが使われています。どのツールでも、テンプレートを選んでから看板メニューの位置や写真を配置していく流れは共通しています。
価格表示で気をつけるべき法的なルールはありますか?
消費税法により、税込価格を表示する総額表示が原則として求められています。メニュー表を作り直す際は、税抜価格だけを目立たせるレイアウトにならないよう確認しておくと安心です。
メニュー表を変えるとすぐに客単価は上がりますか?
レイアウトを変えたその日から一律に変化が出るとは限らず、客層や季節によっても注文の傾向は変わります。変更後は一定期間の注文データやスタッフの声を確認しながら、配置や写真を少しずつ調整していく進め方が現実的です。