美容サロンがリピーターを増やすLINE活用法。再来店につながる仕組みの作り方

美容サロンがリピーターを増やすLINE活用法。再来店につながる仕組みの作り方

一度来た人に、もう一度。

美容サロンがリピーターを増やす一番の近道は、来店したお客様とLINEでつながり、次の来店までの間に自然な接点を作り続けることです。新規集客に広告費をかけ続けるより、一度来た人にもう一度来てもらうほうがコストも手間も小さく、売上も安定します。この記事では、サロンがLINEで再来店を増やすための具体的な流れを、登録のきっかけづくりから配信のタイミング、やってはいけない配信まで順番にまとめます。

なぜ美容サロンの再来店対策にLINEが向いているのか

LINEが向いている理由は、お客様が毎日見るアプリの中で、開封されやすい形で直接メッセージを届けられるからです。メールマガジンの開封率が10〜20%ほどにとどまる一方で、LINEのメッセージは届いたその日に読まれる割合が高く、来店の案内が埋もれにくいという特徴があります。

美容サロンの売上は、新規のお客様より既存のお客様の再来店で支えられる部分が大きい業種です。カットやカラー、ネイル、まつげなど、施術には次に来るべき周期があり、その周期に合わせて一声かけられるかどうかで再来店率は大きく変わります。電話やはがきは手間がかかり相手の負担にもなりますが、LINEなら短い文章で、お客様が都合のよいときに読んでもらえます。予約ページへのリンクも一緒に送れるため、思い立ったその場で予約まで進んでもらいやすくなります。

たとえば、3か月前に一度だけ来店してそのまま足が遠のいたお客様がいたとします。連絡先を聞いていなければ、こちらから案内を送る手段はありません。会計時にLINEを追加してもらっていれば、色落ちが気になり始める時期に短い一言を送るだけで、忘れられていた来店のきっかけを取り戻せます。新規のお客様を一人集める広告費と比べて、すでに来てくれた人へ届ける手間はごくわずかです。だからこそ、限られた予算で運営する小規模サロンほど、LINEでのつながりが効いてきます。

リピーターを増やすLINE運用の全体像

美容サロンのLINE再来店の流れ。友だち追加、初回フォロー、再来店の3ステップを示した図解

再来店を増やすLINE運用は、友だち追加を増やす、初回来店後に印象を残す、適切な周期で再来店を促す、という3つの段階で考えると整理しやすくなります。どれか1つだけを頑張っても効果は出にくく、入口から再来店までを一本の流れとしてつなぐことが大切です。

具体的には次の順番で組み立てます。

  1. 来店時に友だち追加してもらう仕組みを作る
  2. 追加直後にお礼と次回特典のメッセージを送る
  3. 施術の周期に合わせて再来店をうながす配信をする
  4. 予約リンクで、その場で予約まで完結できるようにする
  • 友だち追加・初回フォロー・再来店うながしの3段階を一本の流れにする
  • 配信のゴールは「読んでもらうこと」ではなく「予約してもらうこと」に置く

友だち追加を増やす登録のきっかけづくり

友だち追加を増やすコツは、登録するとその場で得をするきっかけを用意し、会計時に必ず声をかけることです。お客様は何のメリットもなければ登録しません。逆に、登録したらすぐ使える特典があれば、その場で追加してもらえます。

サロンで効果が出やすいきっかけには次のようなものがあります。

  • 友だち追加で次回使える割引クーポンを渡す
  • 登録者だけが予約できる平日昼の特別枠を用意する
  • 新メニューやキャンペーンの先行案内を受け取れるようにする

登録のハードルを下げるには、会計のときにQRコードをレジ横やカードで見せて、その場でスタッフが一緒に追加まで案内するのが確実です。テーブルに置いておくだけでは登録は進みません。お客様の手が空く会計の瞬間に、特典を一言添えて声をかけることが、登録率を左右します。

声のかけ方も決めておくと、スタッフによってばらつきが出ません。次回100円引きのクーポンをLINEでお渡ししているので、よければこちらから追加できますといった短い案内を、全員が同じように言える形にしておきます。施術の感想を伝えてもらえた流れのまま案内すると自然で、お客様も身構えずに登録してくれます。

初回来店後に送るフォローメッセージ

初回来店後のフォローは、追加から数時間以内のお礼と、当日の施術への感想やケアの一言をセットで送ると印象に残ります。来店した記憶が新しいうちに届くひとことは、お客様が次もここに来ようと思うきっかけになります。

送る内容は、売り込みではなく相手を気づかう姿勢を中心にします。たとえばカラーをした人には色持ちをよくする家でのケア、ネイルをした人には長持ちさせる過ごし方など、その日の施術にひもづいた一言を入れると、機械的でない印象になります。最後に、次回使えるクーポンや次の来店のおすすめ時期を添えておくと、自然に再来店へつながります。

送るタイミングと内容の目安は次の通りです。

  • 来店当日:お礼と施術に合わせたケアの一言
  • 翌日〜3日後:仕上がりの様子をたずねる短いメッセージ
  • 次回のおすすめ来店時期と、使えるクーポンの案内

再来店を促す配信のタイミングと内容

来店周期に合わせてLINEでお知らせを送るイメージ。カレンダーの来店時期にスマホへ案内が届く図解

再来店をうながす配信は、施術ごとの来店周期に合わせて一人ひとりに送るのが最も効果的です。全員に同じ案内を一斉に送るより、その人がそろそろ来る時期に届くメッセージのほうが、予約につながりやすくなります。

施術には目安となる周期があります。前回の来店日からこの周期が近づいたお客様に、そろそろの時期ですねという案内を送ると、ちょうど気になっていたタイミングに重なりやすくなります。代表的な施術の来店周期の目安は次の通りです。

施術 来店周期の目安 声かけのタイミング
カット 1〜2か月 前回から4〜6週間後
カラー 3〜5週間 根元や色落ちが気になり始める頃
ネイル 3〜4週間 伸びや浮きが出る前
まつげエクステ 3〜4週間 つけ替えで密度が下がる頃

この周期はあくまで目安なので、お客様ごとの前回メニューや髪・爪の状態に合わせて前後させます。常連のお客様であれば、前回の会話で次はいつ頃という話が出ていることも多いので、その予定に合わせて案内すると押しつけがましくなりません。

配信文には次の3つを入れると予約まで進んでもらいやすくなります。

  • 前回からの経過に触れた一言(前回のカラーから1か月ほどですね、など)
  • 今予約すると得られるメリット(今週中なら希望の時間が選べます、など)
  • タップすればすぐ予約できるリンク
  • 一斉配信より、来店周期に合わせた一人あての案内のほうが予約につながる
  • 配信には必ず予約リンクを入れ、迷わせず1タップで予約まで導く

やってはいけないLINE配信

避けるべきは、頻度が高すぎる配信と、誰にでも同じ宣伝ばかりを送ることです。お客様にとって役に立たない通知が続くと、ブロックされて二度と届かなくなります。一度ブロックされると関係を取り戻すのは難しいため、配信は量より中身を優先します。

次のような配信は離脱を招きやすいので気をつけます。

  • 週に何度も届く割引の連投で、特別感がなくなる
  • 来店履歴を無視した、自分には関係のない案内ばかり届く
  • 長文で結局何をしてほしいのか分からないメッセージ
  • 予約方法が書かれておらず、来店までの道筋がない

配信は多くても月に2〜4回ほどにおさえ、お客様にとって役立つ情報か、その人のための案内になっているかを送る前に確認します。お得情報を送るときも、なぜ今あなたに送っているのかが伝わる一言があるだけで、受け取り方は大きく変わります。

予約と問い合わせにつなげる導線の作り方

配信の効果を売上に変えるには、メッセージから予約ページまでを最短のタップ数でつなぐことが欠かせません。気持ちが動いた瞬間に予約まで進めないと、後でやろうと思われたまま忘れられてしまいます。

LINEには、画面下にいつでも表示できるメニュー(リッチメニュー)を設定する機能があります。ここに予約、メニュー・料金、アクセス、問い合わせといったボタンを並べておけば、お客様はいつでも迷わず予約画面にたどり着けます。配信メッセージの中にも予約リンクを入れておき、メニューと本文の両方から予約に進める状態にしておきます。

予約の受け皿は、ホームページの予約ページや予約システムなど、お客様が日時を選んでそのまま確定できる形にしておくと取りこぼしが減ります。問い合わせもLINEのトークでそのまま受けられるようにしておけば、電話が苦手なお客様も気軽に連絡でき、来店の入口が広がります。配信を送る、メニューから予約に進める、その場で日時を確定できる、この3つがそろって初めてLINEが再来店の仕組みとして回り始めます。まずは友だち追加の声かけと初回フォローという足元の2つから始め、慣れてきたら来店周期に合わせた案内へと広げていくのが、無理なく続けるコツです。

よくある質問

友だちが少ないうちからLINE配信を始めても意味はありますか

意味はあります。友だちの人数が少なくても、来店したお客様一人ひとりに丁寧なフォローを送れば再来店率は上がります。人数を増やすより、登録してくれた人を確実に再来店につなげるほうが、小規模サロンでは効果が出やすいです。

配信はどのくらいの頻度で送るのがよいですか

多くても月に2〜4回ほどが目安です。それ以上になると役立たない通知と感じられ、ブロックされやすくなります。一斉配信を減らし、来店周期に合わせた一人あての案内を中心にすると、頻度を抑えながら予約につなげられます。

クーポンを配るとお得な人ばかり集まって採算が悪くなりませんか

使い方しだいで防げます。初回登録の特典は来店のきっかけと割り切り、2回目以降は割引よりも来店時期の案内やメニュー提案を中心にします。値引きだけで引きつけるのではなく、施術の満足度で選んでもらう流れを作ることが大切です。

予約システムがなくてもLINEで予約を受けられますか

受けられます。専用システムがなくても、LINEのトークで希望の日時を聞いて手作業で予約を確定する形から始められます。予約が増えてきたら、ホームページの予約ページや予約システムを用意して、お客様が自分で日時を選べるようにすると運用が楽になります。

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